blog

斜めと正面

2019年8月31日 16:58

                                           

                                                 

地べたを這いながら宇宙を見上げることを

「虫瞰」と言うそうです。

良い言葉を先日の新聞で知りました。

虫の視点、鳥の視点と立場が変われば

見え方も変わり知らない事が増えます。

見たり聞いたり感じたりを大事にしたいけど

超取りこぼしてそうです。

                                              

8月の初めに向かった

あいちトリエンナーレでの

U-zhaanさんによるタブラ演奏の

指さばきは意志によるものとは思えず

独立した動きでした。

指の腹や手のひらは上から糸で

操られているかようでタブラという楽器の

シンプルな形状とは裏腹な音の多彩さで

叩く位置であんなにも音色が変わり

静かな空間ながらもそれぞれが

固唾を飲んでいるといった感じで

熱を帯びているのでした。

「北インドの古典音楽家に伝わる厳格な修行

“チッラー”では40日間小屋に篭り

演奏に没頭する」とありU-zhaanさんは

トリエンナーレ開幕とともに

毎日10時間演奏しその修行を

40日間続けるともありました。

素晴らしい演奏でした。

そこから街を散策しながら

愛知芸術文化センターへ向かいました。

ピア・カミルさん、文谷有佳里さん

ヘザー・デューイ=ハグボーグさん

今村洋平さん、澤田華さんによる

作品が特に興味深かったです。

名古屋市美術館では

モニカ・メイヤーさんの作品に参加したり

パスカレハンドロさんの作品を

読んだりしました。

普段使わない脳の一部を刺激するような

様々な感覚を持つ芸術祭でした。

どこへ行ってもその場所にはその場所の

営みがあって街並みがあって人々が居て

逢えないことの断然の圧倒よりも

逢えたのならそれはやっぱり凄い事で

点は角度によって線だなとか

全然関係ない事を思ったりです。

                                              

12日の月の右上には土星です。

Y字の大きな木をパチンコにして

飛ばしたら土星の輪の上だったりして。

良い意味のため息が出ました。

                                                

「メスキータ展」では“トーガを着た男”

“メスキータの肖像”“うつむく女”

   眼に現れる並行世界でした。 

                                 

ドラムの音って秒針みたいです。

足音みたいで振り子みたいで

呼吸みたいで脈拍みたいで

句読点みたいです。

時々そう聴こえます。

                                                 

このページの先頭へもどる