
とある世界
2022年2月28日 19:45
スローモーションの音が
感情の色で
光と形の幻想は
一片で今を超えて遡ります。
青や赤や黄色の光線が
遠のく隙間から
窓からの明かりや
服の柄とか
壁の色とか
風とか雨をひとつにします。
たぐり寄せて記憶を守ります。
本当に明日は雪かな
という晴れの日に
満を持してのお散歩でした。
お気に入りのベンチで
目の前の水面のキラキラと
風になびく木の葉と
雲の流れや光の差し方
何もかもと音が一緒に入ります。
いつも今はそんな日の後に来て
思い起こしては眠ります。
「麻希のいる世界」も
「香川1区」も
「ドライブ・マイ・カー」も
良かったな。
行きたいと思った時に行ける普通が
遠のきそうになるから
こっちだって必死です。
夕方の日が延びた矢先に
オレンジの夕焼けが空の下段にあって
眼に焼き付けたら焦がれる一方なのに。
こうして眼に映して
その中に住んだりとか
持っていたっていいのに
そんな自分だけの楽しみが
誰しもにあって
そこは誰も立ち入る事は出来ないし
守られるべき場所なのに
美味しいとか楽しいとか
そういった事もはばかれてしまう様な
間違った事が起き始め
悲しいとか苦しいとか
そんな心ばかりが膨らんだら
続いてしまう憎しみがあるのに。
中納良恵さんと折坂悠太さんが唄う
「待ち空」で荒んだ心が
平らになります。
こんな時だからか
やけに早朝の空の星や
季節の移ろいが
色づいた花の蕾に
ちゃんと回っていると思えて
少し落ち着く心です。




