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空に聴く

2020年9月30日 22:09

                                       

                                           

「モモ」が付箋だらけです。

ミヒャエル・エンデの「モモ」です。

ベッポは町がまだ眠っている

夜明け前の時間が好きな

無口なお爺さんなのですが

人に説明することのできない

言葉で表現することのできない考えも

不思議な少女モモの前では話せます。

ベッポ自身のお仕事についての

考え方が凄く凄く素晴らしいんです。

それは冒頭部分なのですが

その後の物語の中の

ありとあらゆる場面にも

素敵な言葉が沢山あるので

オレンジ・赤・緑・青・黄色・紫の

付箋を貼り付けたものだから

色とりどりが本の頭から飛び出していて

ちょっとカラフルな

鳥っぽい本になりました。

ひとつひとつの忘れていた言葉が

光を放ちながら

胸の大事なところに落ちたので

今この時に読み返して

本当に良かった本でした。

                           

「マティアス&マキシム」

グザヴィエ・ドラン監督の作品は

儚くて痛みを伴うものが

美しくそこに描かれていました。

ある場面の映像が

何度も私の中で浮かびました。

バスに乗ることも

映画館へ行くことも

もう凄く久しぶりでした。

                                  

夜の中、夢の中、空の中。

追いつかない想像の中。

何度でも見る風景があります。

                               

レストランけんぞうで三ヶ月もの間

展示をさせて頂き

先程搬出が終わりました。

今この様な状況の中で

こちらの考えの及ばないご苦労も

沢山おありだったはずです。

美味しいお料理を目の前にすれば

様々な想いも消えるような

そんなお店で展示出来たことを

とても嬉しく有難く思います。

やっぱりお食事って凄いです。

美味しいって満たされます。

                                          

まだまだ色々は整いませんが

一足一足ゆっくり進めたらと思います。

「モモ」の中で道路掃除夫の

ベッポが言います。

「いちどに道路全部のことを

考えてはいかん、わかるかな?

つぎの一歩のことだけ、

つぎのひと呼吸のことだけ、

つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。

いつもただつぎのことだけをな。」

そして自分なりの楽しさで

一歩一歩進んできたことが

どうやってやり遂げたのか

自分では解らないまま

全部が終わっていることに

「これがだいじなんだ。」

と言うのです。

私もベッポの様に

その一時に心を寄せていたいです。

                                 

小山田壮平さんの

「あの日の約束通りに」を聴きながら

中秋の名月前夜です。

                                       

                                         

                                           

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